シンプルな現金主義の帳簿、これは青色申告だけの特典です。
現金主義の帳簿、メリットはこれ。
現金主義のメリット、帳簿が超シンプル。
青色申告だと、現金主義で簡易な帳簿が認められます。
現金主義とは、現金や銀行預金の受け渡し時点で、帳簿をつける会計処理の方法です。
現金主義だと、帳簿がとってもシンプルになります。
帳簿を現金主義にするには、青色申告を申請する、税務署へ手続きが必要です。
現金主義のメリット、青色申告特別控除10万円はOK。
白色申告のままでは、現金主義の帳簿は認められません。
現金主義で帳簿を作るための届出では、青色申告と同時に申請します。
簡易な帳簿で現金主義、それなのに、青色申告特別控除10万円が受けられるんです。
白色申告より簡単な帳簿で、青色申告できる。
そして、青色申告特別控除の10万円まで活用できるんです。
現金主義が選べる条件
3つの条件に該当すれば、現金主義の帳簿が選べます。
- 青色申告者
- 2年前の収入が300万円以下の小規模個人事業主
- 税務署への届け出が必要。
手続きとしては、まず税務署へ「所得税の青色申告承認申請書」を提出して、青色申告の承認を受けます。
それと、「現金主義の所得計算による旨の届出書」も提出して、帳簿を現金主義にすることを届け出ます。
これらの手続きは、所得税法第67条と所得税法施行令第197条に規定されています。
これで私は青色申告しています。
帳簿が簡単ランキング
ランキング第1位は「青色申告+現金主義」です。
- 青色申告、簡易帳簿、現金主義、10万円控除
- 白色申告、簡易帳簿、(発生主義)、控除なし
- 青色申告、簡易帳簿、(発生主義)、10万円控除
- 白色申告、複式簿記、(発生主義)、控除なし
- 青色申告、複式簿記、(発生主義)、65万円控除
帳簿が簡単ランキング、第1位は、青色申告&現金主義の帳簿です。
その上、10万円の青色申告特別控除が受けられます。
第2位の、白色申告の帳簿では、売掛金や買掛金を使う発生主義の帳簿が原則です。
その上、白色申告なので、特別控除はなしです。
ランキング第1位、簡単でお得なのは「青色申告+現金主義」この組み合わせなんです。
現金主義のメリット裏技、年末に利益調整ができる。
現金主義の節税の裏技、「入金は翌年」
現金主義で帳簿をつけると、売上は確定しているけど、入金はまだなら、売上の会計処理はしません。
現金主義では、入金時点が、帳簿での売上とできるからです。
12月までに、商品を受け渡している取引先に、「入金は1月でいいですよ。」って言えば、売上は翌年1月時点で、会計処理できるのです。
つまり、現金主義なら年末に利益が調整できるってことです。
発生主義の場合は、12月までに商品を受け渡したら、入金がまだでも、商品受け渡し時点で、売上として会計処理しなきゃいけません。
発生主義では、利益の調整ができないんです。
仕訳の具体例、現金主義の帳簿、複式簿記との比較
- 12月に販売した商品の代金を、翌年の1月に受け取った。
この取引の具体的な仕訳を、現金主義の帳簿と、複式簿記の帳簿で比較します。
仕訳の具体例、現金主義の簡易な帳簿
日付 |
勘定科目 |
適用 |
収入金額 |
支払金額 |
差引残高 |
---|---|---|---|---|---|
1/10 |
売上 |
12月販売分の入金 |
50,000 |
– |
230,500 |
この現金主義での帳簿では、売上は1月時点になります。
商品を12月に受け渡していても、売上は翌年の1月に計上していいのです。
仕訳の具体例、複式簿記の帳簿
・12月の商品受け渡し時点
借方 |
貸方 |
---|---|
売掛金 50,000 |
売上 50,000 |
・翌年1月の代金の受け取り時点
借方 |
貸方 |
---|---|
普通預金 50,000 |
売掛金 50,000 |
複式簿記では、発生主義で帳簿を作ります。
売上は、商品を受け渡した12月時点になります。
代金が入金された1月は、売上には関係なく、帳簿の仕訳だけです。
いいことばかりじゃない、現金主義の帳簿。
現金主義のデメリット、面倒でも必ず確定申告。
青色申告なので、赤字でも必ず確定申告。
現金主義では、青色申告者になっているので、利益が出ない年でも、必ず確定申告しなきゃいけません。
白色申告なら、利益がない年は、確定申告をしなくてOK。
面倒な確定申告の手間から解放されます。
現金主義のデメリット、青色申告特別控除65万円は無理です。
65万円控除が受けられない。
現金主義では、青色申告しても、青色申告特別控除65万円は無理です。
10万円の特別控除だけしか、受けられません。
たとえ、複式簿記で帳簿を作成したとしても、現金主義なら、65万円の特別控除は認められません。
まとめ 、現金主義の帳簿
- 現金主義だと、帳簿が超シンプルで簡単になる。
- 現金主義は、青色申告だけ。白色申告では原則NG。
- 10万円の青色申告特別控除がOK。
- 裏技で、年末の利益調整にも使える。
ただ、複式簿記で正規の帳簿が作れれば、それが1番メリットが多いのは間違いない事実です。
会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。
いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。
会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。
これで私は青色申告しています。
たくさん税金払うの好きですか?