お店の商品を、自分で使ったら、家事消費です。
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このページの目次
- 家事消費とは。
- 金額の計算方法
- 青色申告決算書の記入例
- 帳簿の仕訳の具体例
家事消費(収入金額)とは?
家事消費は、事業での収入として会計処理します。
家事消費とは、販売する商品を、自分で使ってしまうことです。
個人事業主の場合は、販売する商品を、自分で使ってしまうと、家事消費として、事業での収入として会計処理します。
個人事業主の青色申告決算書では、「家事消費」という呼び名ですが、自家消費とも言います。
青色申告する個人事業主の「収入」には、3つの区分があります。
- 「売上」、本業での収入
- 「家事消費等」
- 「雑収入」、還付金や保険金など
この3つの区分を集計して、青色申告決算書の損益計算書では「売上(収入)金額」として計算します。
家事消費の金額、計算方法
なるべく家事消費は少ない方が、節税できます。
家事消費の金額が多くなると、売上が多くなるのと同じなので、それだけ税金が高くなります。
そのため、なるべく家事消費の金額が少ない方が、節税に有利になります。
まず、家事消費した商品の金額は、販売価格とするのが原則です。
しかし、販売価格より少ない金額とすることも認められています。
ただし、勝手に家事消費の金額を、少なく計算することはできません。
この2つの、どちらか高い金額が、家事消費の下限の金額になります。
- 仕入金額
- 販売価格の70%の金額
家事消費は、販売価格が原則だけど、1と2のどちらか高い方の金額と計算できます。
計算の具体例
- 販売価格100円、仕入価格50円の商品を家事消費。
原則は、販売価格の家事消費100円です。
しかし、「仕入金額50円」か、「販売価格の70%=70円」の高い方の金額に設定できます。
この場合は、家事消費を、販売価格の70%の「70円」で会計処理しましょう。
家事消費は売上と同じで、少ない方が節税になります。
これで私は青色申告しています。
家事消費、青色申告決算書の記入例
家事消費は、青色申告決算書2ページに記入します。
記入方法は、2通りあります。
家事消費の記入箇所は、青色申告決算書2ページの「月別売上」です。
家事消費の書き方は、2通りあります。
- 売上と家事消費を、まとめて記入
- 売上と家事消費を、区別して記入
家事消費と売上を、まとめても、区別しても、どっちでもOKです。
会計アプリを使うと、どちらかの方法で、青色申告決算書を自動的に作成してくれます。
アプリが全て計算してくれるので、自分で計算する必要はありません。
簡単ですね。
記入例1、売上と家事消費を、まとめて記載する場合
月別に、売上と家事消費を、まとめて集計します。
青色申告決算書2ページの月別売上の記入表で、毎月の売上に家事消費をまとめて記載します。
その場合は、下の「家事消費等」は空欄にします。
記入例2、売上と家事消費を、区別して記入する場合
1年間の家事消費だけを集計します。
青色申告決算書2ページの月別売上の記入表で、「家事消費等」の欄に、1年間の家事消費の金額を記載します。
これで私は青色申告しています。
家事消費、帳簿の仕訳の具体例
複式簿記の帳簿の仕訳の具体例です。
家事消費の仕訳では、借方は「事業主貸」の勘定科目を使います。
会計アプリでも家事消費の入力が簡単にできます。
仕訳の具体例1
1,000円分を家事消費した。
家事消費の仕訳の基本です。
借方 |
貸方 |
---|---|
事業主貸 1,000 |
家事消費 1,000 |
仕訳の具体例2
1,000円分の家事消費を、家族から現金で受け取った。
家族から、家事消費に相当する代金を受け取った場合の仕訳です。
借方 |
貸方 |
---|---|
現金 1,000 |
家事消費 1,000 |
会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。
いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。
会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。
これで私は青色申告しています。
たくさん税金払うの好きですか?