「仕入」は、販売目的の商品の購入、他の勘定科目と必ず区別します。
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このページの目次
- 仕入金額(売上原価)とは?
- 青色申告決算書の記入例
- 仕訳の具体例
仕入金額(売上原価)とは?
仕入とは、販売目的の商品の購入費用です。
仕入は、他の費用と区別が必要です。
青色申告決算書の勘定科目では、「仕入金額」と言います。
- 鉛筆を、販売目的で購入、「仕入」
- 鉛筆を、自分で使う目的で購入、「消耗品費」
同じ鉛筆を購入しても、販売目的かどうかで、仕入かどうかが決まります。
仕入は、他の費用と区別する。
仕入は、売れた分だけが経費、売れないと経費にできない。
「仕入金額」の勘定科目は、年末の決算で売上原価の計算の対象になります。
売上原価の計算では、その年に売れた商品だけが、その年の経費になり、売れ残りの在庫は経費にできません。
そのため、仕入金額は、他の費用としっかり区別する必要があります。
旅費交通費、通信費、消耗品費などの費用は、お金を支払ったら、すぐに事業の経費になります。
仕入は、商品を仕入れる時に、お金を支払っても、経費にならず、その商品が売れた時点で、経費になるんです。
仕入を、在庫として年越しした場合には売上原価の計算をするので、 他の費用と区別した会計処理になります。
もし、販売目的で仕入れた商品を、自分で使った場合は、家事消費になります。
これで私は青色申告しています。
仕入金額、青色申告決算書の記入例
青色申告決算書2ページ、月別の仕入金額の書き方です。
青色申告決算書2ページ
仕入金額は、青色申告決算書2ページの「月別売上」に記載します。
1月から12月までの、毎月の仕入金額を月別表に記入し、合計額を計算します。
この仕入金額の合計を、青色申告決算書1ページ「仕入金額(3)」に転記します。
青色申告決算書1ページ
その年の経費になるのは、「差引原価」の金額です。
青色申告決算書1ページ「仕入金額(3)」に、1年間の仕入金額の合計額を転記します。
仕入金額と、期首・期末棚卸高を使って計算した「差引原価(6)」が、最終的な売上原価として、その年の経費になります。
仕訳の具体例、購入したモノを、未使用で年越しする場合
仕訳の具体例です。
- 12月に消しゴムを購入、そのまま年越し。
販売目的の商品を在庫として年越しの場合、未使用の消耗品として年越しする場合、2つの仕訳の具体例です。
その消しゴムを販売目的で購入の場合
その消しゴムが、販売用の商品だった場合の仕訳です。
未使用なので、今年の経費にはできません。
まずは、買った時に「仕入」の勘定科目に仕訳します。
そして、年末に棚卸しを実施して、決算整理で「期末商品棚卸高」の勘定科目として仕訳します。
「期末商品棚卸高」の勘定科目は資産となり、その年の経費にはなりません。
これが購入時点での仕訳です。
借方 |
貸方 |
---|---|
仕入 100円 |
現金 100円 |
これが年末に棚卸しを実施した時点での仕訳です。
借方 |
貸方 |
---|---|
期末商品棚卸高 100円 |
仕入 100円 |
その消しゴムを自分で使う目的で購入の場合
買った時に「消耗品費」の勘定科目で仕訳、その時点で経費になります。
たとえ、未使用でも、今年の経費になります。
借方 |
貸方 |
---|---|
消耗品費 100円 |
現金 100円 |
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これで私は青色申告しています。
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