個人事業主の青色申告で必須の複式簿記です。
借方と貸方、勘定科目は左右に分ける。
複式簿記は、1つの取引を2つの面で帳簿に記録する方法です。
実際に帳簿に仕訳するときには、帳簿の左と、帳簿の右、2つに分け記録し、帳簿の左右の金額は、必ず一致させます。
これが複式簿記の基本中の基本です。
この時の帳簿の左を「借方」、帳簿の右を「貸方」といいます。
勘定科目によって、借方の勘定科目、貸方の勘定科目が決まっています。
売上という勘定科目は、帳簿の右側の貸方の勘定科目で、仕入れという勘定科目は、帳簿の左側の借方の勘定科目です。
左側の借方の勘定科目の金額が増えた時には、帳簿の左側に記入します。
逆に、左側の勘定科目の金額が減った時には、帳簿の右側に記入します。
現金という勘定科目は、左側の借方の勘定科目です。
現金が増えた時には、帳簿の左側の借方に記入し、現金が減った時には帳簿の右側の貸方に記入します。
右に書くか、左に書くかで、その勘定科目の金額の増加か減少かを示しています。
これで私は青色申告しています。
勘定科目には5つのグループがあります。
それぞれの勘定科目は、この5つのグループに分けられます。
- 資産の部
- 負債の部
- 資本の部
- 収益の部
- 費用の部
年末の決算時点の財産の状況を示す、貸借対照表は、資産の部、負債の部、資本の部の3つのグループで構成されます。
個人事業主が行う青色申告では、青色申告決算書の4ページに貸借対照表を記入します。
負債の部と資本の部を足し合わせると、必ず資本の部と同じ金額になります。
1年間の損益の状況を示す、損益計算書は、収益の部、費用の部の2つのグループで構成されます。
青色申告決算書の1ページに、損益計算書は記入します。
収益から費用を差し引いた金額が、その年の利益です。
これで私は青色申告しています。
資産の部
資産の部は、貸借対照表の左側、貸方の勘定科目のグループです。
資産の部とは、お金や、お金に換算できる物、将来お金を受け取る権利などの、勘定科目のグループです。
資産は、あると嬉しいお金や物のグループです。
青色申告決算書にある資産の部の勘定科目の例としては、現金、預金、売掛金、有価証券、棚卸資産、建物、車両運搬具、土地などがあります。
簿記の用語として、1年以内に換金できる資産を流動資産、1年以上長期にわたって使用する資産を固定資産といいます。
負債の部
負債の部は、貸借対照表の右側、貸方の勘定科目のグループです。
負債の部とは、借りているお金、一時的に預かっているお金、未払いのお金などの、勘定科目のグループです。
資産とは反対に、負債は、あると嬉しくないお金や物のグループです。
青色申告決算書にある負債の部の勘定科目の例としては、買掛金、借入金、未払金、前受金、預り金などがあります。
資本の部
資本の部は、貸借対照表の右側、貸方の勘定科目のグループです。
資本の部とは、個人事業主が事業のために出資しているお金の、勘定科目のグループです。
個人事業主自身の純資産を示します。
青色申告決算書にある資産の部の勘定科目は、元入金と事業主借があります。
ただし、事業主借は、資産の部の事業主貸と差し引きされ、翌年の元入金になります。
収益の部
収益の部は、損益計算書の右側、貸方の勘定科目のグループです。
収益の部とは、事業での収入の勘定科目のグループです。
青色申告決算書の収益の部には、売上、家事消費、雑収入の勘定科目があります。
事業の本業での収入が売上です。
本業以外の、手数料収入や、資産売却などでの収入が、雑収入です。
家事消費の勘定科目は、法人にはない個人事業主だけの勘定科目で、商品を自分で使って消費してしまった時の勘定科目です。
費用の部
費用の部は、損益計算書の左側、借方の勘定科目のグループです。
費用の部とは、事業で収入を得るのにかかった、経費の勘定科目のグループです。
青色申告決算書の費用の部には、仕入などの売上原価、租税公課、荷造運賃、水道光熱費、旅費交通費、消耗品費など、いろんな勘定科目があります。
また、償却資産の減価償却費、家族を雇用した専従者給与など、特殊な扱いの費用の勘定科目もあります。
この費用の部には、それぞれの事業で使う費用に応じて、必要な勘定科目を追加します。
この費用の部は、収入を得るために使ったお金だけで、借入金の返済などは、資産と負債の動きだけなので、費用ではありません。
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これで私は青色申告しています。
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