住宅ローン控除

住宅ローン控除、果たして使い切れるか?、収入とローン残高のタイプ別に分析。

使い切れないほどの節税メリットが、住宅ローンには控除はあります。

18020502

住宅ローン控除は、年間最大40万円。

10年間で最大400万円の節税メリットがあります。

住宅ローンを借りて、新築住宅や中古住宅を購入すれば、年間40万円も所得税が安くなる。
これが住宅ローン控除です。

住宅ローン控除の最大控除額は年間40万円、10年間で400万円です。

さらに、認定住宅の場合は、年間50万円、10年間で500万円になります。

もともと、住宅ローン控除の減税制度は、期間限定の制度ですが、期間が延長、内容が拡充されて、継続しています。
また、住宅ローン控除は所得税の減税制度ですが、所得税で差し引きできない金額は、住民税まで減税できます。

ただし、すべての人が最大の控除額を受けられるわけではありません。
適用条件が決められているので、最大の減税額を使い切れるのは、限られた人だけです。

収入と、住宅ローン残高のタイプ別に分析。

収入が多く、住宅ローンも多い。

収入が多ければ、支払う所得税が多いので、住宅ローン控除を使い切ることができます。

  • 年収750万円のサラリーマン
  • 住宅ローン残高、4,000万円

年収750万円のサラリーマンは、年間の所得税が約40万円です。
住宅ローン控除が40万円となるので、所得税と控除額の金額が同じで、住宅ローン控除を使い切ることができます。

認定住宅を取得した場合は、住宅ローン残高5,000万円の1%、 年間50万円が住宅ローン控除の金額です。
年間の所得税が約50万円のサラリーマンは、年収900万円くらいです。

収入とローン、両方とも多い人だけが、住宅ローン控除を完全に使い切ることができます。

収入が多く、住宅ローンが少ない。

収入が多く支払う所得税が多いけど、住宅ローンは少ないタイプの人。

  • 年収750万円のサラリーマン
  • 住宅ローン残高、2,000万円

このケースでは、年間の所得税が約40万円に対して、住宅ローン控除は20万円。
住宅ローン控除の全てを所得税で使いきれます。
もっと住宅ローンが多くても、使いきることが可能です。

収入が少なく、住宅ローンも少ない。

収入が少なく、住宅ローンも少ないタイプの人です。

  • 年収450万円のサラリーマン
  • 住宅ローン残高、1,000万円

年収450万円のサラリーマンの所得税は、年間10万円くらいです。
このケースだと、年間の所得税と、控除額が約10万円と同じ程度です。

全国のサラリーマンの平均年収が450万円くらいです。
年収450万円は、収入が極端に少ないわけではありません。

平均的なサラリーマンの所得税に見合う、住宅ローン控除の金額は、ローン残高が1,000万円程度なんです。
住宅ローンの借りすぎには気をつけましょうね。

収入が少なく、住宅ローンが多い。

収入が少ないのに、住宅ローンが多いタイプの人です。

  • 年収450万円のサラリーマン
  • 住宅ローン残高、3,000万円

年収450万円のサラリーマンの所得税は、年間10万円くらいです。
それに対して、住宅ローン控除の金額は、30万円です。

所得税の10万円で差し引きできない場合の、住民税の控除額を加えても、まだ住宅ローン控除を使いきれません。

住宅ローン控除の金額がいくら多くでも、元々の所得税の金額が少なければ、差し引きのしようがありません。
所得税が少ないってことは、収入が少ないってことです。

サラリーマンの平均年収450万円では、住宅ローン3,000万円はちょっと多すぎなんです。

借りすぎに注意して、自分の収入に見合った住宅ローンの金額にしましょう。

まとめ、住宅ローン控除、果たして使い切れるか?

無理なローンは、生活を圧迫するだけですよ。

  • 年収750万円のサラリーマンは、年間の所得税が40万円
  • 住宅ローン残高4,000万円、控除額40万円。
  • 収入とローンの両方が多い人だけ、住宅ローン控除は使いきれる。
  • 収入が少ない人は、控除の上限金額は使いきれない。

住宅ローン控除を使い切る必要は、全くありません。
住宅ローン控除は、使いきれないくらいが、ちょうどいいって考えましょう。

会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。

いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。

会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。


これで私は青色申告しています。


たくさん税金払うの好きですか?


節税テクニック公開中 帳簿・勘定科目の悩み解決 青色申告の方法 青色申告、会計アプリで簡単

-住宅ローン控除

関連記事

住宅ローン控除と転勤の10ヶ条、単身赴任、家族で引越し、具体例で丁寧に。

住宅ローン控除を受けている10年間に、単身赴任しても大丈夫です。家族が控除対象の住宅に住み続けていれば、住宅ローン控除を継続して受けられます。以前に住宅ローン控除を受けていた住宅に、再入居した場合は、再び住宅ローンが受けられます。

夫婦2人とも住宅ローン控除OK、共働きは分割で節税。購入前の準備を忘れずに。

住宅ローン控除は、夫婦の二人ともが節税することもできます。共働き夫婦には嬉しい制度ですが、家やマンションを買う前から、準備が必要です

住宅ローン控除の確定申告は1月1日からOK、期限3月15日を過ぎてもOK。いつからいつまでが期間?

住宅ローンの確定申告は1月1日から手続きが可能です。 会社員が住宅ローン控除の確定申告を行う場合は、なるべく早く、できれば1月中に手続きを終わらせましょう。 税務署が混雑する、確定申告の期間中に手続き …

Q&A、離婚しても住宅ローン控除は受けられる?具体例で丁寧に。

婚姻していることは、住宅ローン控除を受けるための条件ではありません。配偶者がいなくても、住宅ローン控除は受けられます。しかし、離婚した時の手続き方法によっては、住宅ローン控除が打ち切られる場合もあるので注意しましょう。

住宅ローン控除の仕組み、適用条件をチェック、中古住宅や増改築でも大丈夫。

控除額は、住宅ローンの残高の1%です。この住宅ローン残高の金額は、住宅ローン控除を受ける年の、年末時点での金額で計算します。取得した住宅の種類によって、それぞれ控除額には上限金額が決められています。

節税テクニック公開中 帳簿・勘定科目の悩み解決 青色申告の方法 青色申告、会計アプリで簡単

これで私は青色申告しています。


これで私は青色申告しています。