Q&Aで、タクシーを使った交通費が、事業の経費にできるか、具体例で解説します。
タクシー料金は経費にできる?、個人事業主の会計基準
タクシーは電車に比べると、ちょっと贅沢な移動手段ですが、便利なので、仕事にも活用できます。
業務上の移動、電車も使えるけど、疲れるのでタクシーで移動した。
OK、事業の経費にできます。
もちろん、仕事でタクシーを使っているので、事業の必要経費にできます。
- 疲れていた。
- 時間がもったいない。
- 暑かった。寒かった。
- 雨が降っていた。
タクシーに乗る理由は何でもOK。
仕事での移動であれば、確実にタクシー料金を経費にして大丈夫です。
取引先との飲み会、終電はあったけど、タクシーで帰った。
OK、事業の経費にできます。
仕事の取引先が同席の接待なら、飲み会の帰りでも、行きでも、タクシーでの移動は経費にできます。
相手を接待する飲み会ならば、タクシー代は、接待交際費の勘定科目を使います。
相手から接待を受けた飲み会や、割り勘の飲み会ならば、旅費交通費の勘定科目を使いましょう。
旅費交通費、青色申告決算書の勘定科目 |
接待ゴルフ、行きも帰りもタクシーを使った。
OK、事業の経費にできます。
取引先と一緒のゴルフなら、行きも帰りもタクシー代は、事業の経費にできます。
相手のゴルフ代も支払う接待なら、タクシー代も接待交際費の勘定科目で会計処理します。
割り勘や、相手からゴルフ代を払ってもらった場合は、旅費交通費の勘定科目を使います。
取引先と一緒に温泉旅館、駅からタクシーを使った。
OK、事業の経費にできます。
仕事上で付き合いのある取引先の人と一緒であれば、温泉旅館での宿泊も接待交際費で事業の経費にできます。
その旅行中の移動のタクシー代も、全て事業の経費にできます。
接待で相手の旅行費用を負担するなら、タクシー代も接待交際費の勘定科目で会計処理します。
割り勘や、相手から接待を受ける場合は、タクシー代は旅費交通費の勘定科目です。
接待交際費、青色申告決算書の勘定科目 |
妻と一緒に、仕事の道具を買って、タクシーで帰った。
OK、事業の経費にできます。
仕事の道具を購入した、帰りのタクシー代は、事業の経費にできます。
妻が一緒に乗っていても、タクシー代の値段は変わらないので、タクシー代の全額を経費にして大丈夫です。
購入した商品の領収書やレシートに、購入した日付とお店の場所が書いているので、タクシーの領収書と組み合わせれば、業務上の買い物だとわかります。
お店に行く時に電車で移動していたら、行きの電車の切符代も経費にできます。
しかし、行きの妻の電車代は、経費にできません。
ただし、青色事業専従者として届け出ている妻であれば、仕事の買い物の移動は、夫婦二人分が経費にできます。
この場合のタクシー代の帳簿の勘定科目は、旅費交通費です。
旅費交通費、青色申告決算書の勘定科目 |
取引先の接待旅行で、妻も同伴してタクシーで移動した。
OK、事業の経費にできます。
取引先の接待目的の旅行であれば、妻の旅行費用も含めて全額を接待交際費として、事業の必要経費にできます。
旅行費用が常識の範囲内の金額であれば、取引先が同席の場合は、事業の経費にして大丈夫です。
一人で仕事の視察旅行、タクシーで移動した。
OK、事業の経費にできます。
仕事の視察旅行なら、タクシーの交通費を事業の経費にできます。
取引先が同席しない旅行は、経費にできるかは、グレーゾーンになります。
仕事でどうしても必要だったという明確な証拠を残しておきましょう。
明確な証拠がない場合は、税務署から、タクシー代を含む旅行費用の全額を、経費と認めてもらえません。
青色事業専従者である妻と二人だけで仕事の視察旅行、タクシーで移動した。
NG、事業の経費にできません。
取引先が同席しない、妻と二人だけの単なる視察の旅行となると、経費にできるハードルが高くなります。
仕入れや、取引先への訪問など、旅行に明確な目的があれば、もちろん、事業の経費にできます。
しかし、二人分の単なる視察旅行の費用を、事業の経費とするのは難しいです。
ただ、家族旅行との区別が明確に説明できれば、事業の必要経費にすることも不可能ではありません。
旅行自体がどうしても必要だったことと、どうしても夫婦二人である必要があったことが、合理的に説明できれば、事業の経費として認められることもあります。
会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。
いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。
会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。
これで私は青色申告しています。
たくさん税金払うの好きですか?