実際に、私が、毎月やっている帳簿の仕訳の具体例を紹介します。
毎月の帳簿の仕訳、ネット収入の内職主婦
家族4人で2LDKの賃貸住宅に住む、40代の内職主婦です。
これが私のスペック
- 夫婦と子供2人の4人家族
- 40代の内職主婦
- 旦那は会社員
- 2LDKの賃貸住宅に住む
- 青色申告で確定申告
- 年収超過で、旦那の扶養対象外。
私の内職での年収は130万円を超えているので、旦那の扶養からは完全に外れて、青色申告で確定申告しています。
旦那は会社員です。
こんな、私の毎月の帳簿の仕訳を紹介します。
会計処理の参考にしてください。
具体例、経費・費用の仕訳
帳簿の仕訳の具体例、まずは事業の経費の仕訳です。
通信費、携帯電話スマホ料金の支払い
通信費は、スマホの携帯電話料金です。
借方 |
貸方 |
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通信費 10,000円 |
事業主借 10,000円 |
スマホ料金は、「通信費」の勘定科目です。
パソコンのネット接続をスマホのテザリングで使用しています。
パケット通信量のほぼ全てを、事業で使用しているので、事業割合は9割にしています。
プライベートな通話はガラケーを使っているので、ほとんどスマホは事業専用ですね。
うちの賃貸住宅には低速のネット接続が、無料で付属しています。
低速でのネットは無料接続、高速でのネット接続はスマホのテザリング接続と、使い分けています。
スマホ料金の金額は1万円ちょっとで、家事按分すると事業の経費が1万円程度です。
携帯料金の支払いは家族全回線をまとめて、旦那のクレジットカード支払いです。
なので、貸方は「事業主借」の勘定科目ですね。
地代家賃、賃貸住宅の家賃
賃貸住宅の家賃を事業の経費にしています。
借方 |
貸方 |
---|---|
地代家賃 7,000円 |
事業主借 7,000円 |
賃貸住宅の家賃は、「地代家賃」の勘定科目です。
自宅家賃の家事按分は、家事が9割で、事業が1割。
家賃は約7万円で、その1割の約7,000円を事業の経費にしています。
インターネットの仕事なので、そんなに部屋の広さは必要ありません。
まぁ、1割くらいなら、経費にしてOKかなってことで、事業割合を1割にしています。
厳密な面積や時間で決めた割合ではありません。かなりアバウトな決め方です。
家賃は旦那の銀行口座からの引き落としです。
そのため、個人用口座からの支払いになるので、「事業主借」の勘定科目を使っています。
旦那の口座からの引落しは毎月25日頃ですが、帳簿の仕訳の日付は月末にしています。
厳密に言うと、本来その家賃は、翌月分の家賃なのですが、毎月同じ金額の支払いなので、気にせず当月分の経費として会計処理しています。
細かいことは気にしなくてOKの、「重要性の原則」ってやつですね。
水道光熱費、電気代の支払い
電気代を事業の経費にしています。水道代やガス代は経費にしていません。
借方 |
貸方 |
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水道光熱費 600円 |
事業主借 600円 |
電気料金は、「水道光熱費」の勘定科目です。
インターネットの仕事なので、電気代は経費にできますが、さすがに水道代とガス代はやめてます。
電気代の事業割合は1割。
この1割の根拠は、地代家賃の1割と同じにしてる、ただそれだけです。
電気代の事業割合は、もうちょっと多めでもいいかなと思いますが、たかが知れてる金額なので、気にしていません。
毎月の電気代は6千円程度、1割で600円くらいです。
電気代の支払いは旦那のクレジットカードなので、「事業主借」の勘定科目を使っています。
毎月ポストに入る使用明細書の金額を、当月分の電気代として処理しています。
これも厳密に言うと、前月分の使用金額なのですが、小さいことは気にしない、重要性の原則ですね。
消耗品費、文房具とプリンターインクの支払い
必要になったら購入する、文房具や事務用品の費用です。
借方 |
貸方 |
---|---|
消耗品費 3,000円 |
事業主借 3,000円 |
文房具や事務用品は、「消耗品費」の勘定科目です。
毎月の消耗品費の会計処理は、近所のスーパーでの文房具を買ったレシート。
それとAmazonで買うプリンターのインクです。
ネットの仕事なので、事務用品はあまり使いません。
それでも、参考資料や参考HPは、印刷してぐちゃぐちゃ書き込み、一通り作り終えたら、その資料は廃棄しています。
やっぱり、参考資料は印刷して紙で見た方が便利なので、プリンターは大活躍。
エプソンのプリンターを使っているので、純正インクはAmazonが安い。
たまに、子供の勉強用の学習プリントの印刷など、プライベートでも使うこともあるので、文房具など消耗品費の事業割合は9割にしています。
近所のスーパーの買い物は、プライベートの財布の現金で、事業の消耗品を買っている状態にしています。
そうすると事業用の「現金」は不要になります。
Amazonでの買い物は、旦那のクレジットカードでの支払いです。
消耗品費の支払いは、プライベートな現金でも、旦那のクレジットカードでも、どちらも貸方は「事業主借」の勘定科目です。
また、毎月の消耗品費は、月末に合計額を一括で仕訳しています。
いちいち買った日で仕訳していません。
レシートや、印刷したAmazonの領収書を、一ヶ月分まとめて保管しています。
外注工賃、コンテンツ制作の外注費用の支払い
HPで使うイラストなどを、外注して書いてもらう費用です。
借方 |
貸方 |
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外注工賃 10,000円 |
事業主借 10,000円 |
私は、ネットのコンテンツ制作の一部を外注してます。
外注先へ支払う費用は、「外注工賃」の勘定科目です。
毎月、何点かイラストを外注して書いていだだいてます。
イラストレーターさんとの直接契約ではなく、クラウドソーシング会社を通じて、契約して報酬を支払っています。
外注費用は、クレジットカードで支払っています。
1ヶ月間の外注支払い額は、翌々月に銀行口座からカード払いとして引き落とされます。
しかし、クレジットカードは私名義ですが、旦那の家族カードなので、夫婦のカード使用額が合算されて、旦那名義の口座から引き落とされます。
つまり、事業用のクレジットカードではなく、プライベート用のカードってことですね。
帳簿の仕訳では、1ヶ月分の外注支払いの合計額を、月末の日付で費用に計上しています。
実際の金額の支払いは、厳密に言うと、カードの口座引き落とし時点ですが、支払い確定時点で費用として会計処理しています。
プラーベート用のカード&口座なので、「事業主借」の勘定科目を使っています。
具体例、収入・売上の仕訳
売上は、売上の確定した時点と、入金された時点、2回の仕訳です。
売上を集計して、売掛金を計上
当月の売上が確定した時点で、売掛金の仕訳をします。
借方 |
貸方 |
---|---|
売掛金 1,000,000円 |
売上 1,000,000円 |
売上の集計は、費用と違って、嬉しい、楽しい、帳簿の仕訳ですね。
ネットでの収入の多くは、毎月の売上が、翌月以降に入金されます。
そのため、売上の当月は「売掛金」の勘定科目として会計処理します。
私の場合、すべての売上が売掛金です。
毎月の地代家賃や水道光熱費では、当月分じゃなくても気にせず会計処理していますが、売上だけは必ず厳密に会計処理します。これは正規の簿記で帳簿を作る、青色申告では必須です。
月末に当月分の売上を、売掛金として会計処理します。
私の場合、当月分の売上が確定するのは、翌月の初めになります。
実際に帳簿に売掛金を仕訳入力するのは、月が変わってからです。
また、3社か4社から売上が上がるので、その件数だけ帳簿に仕訳入力しています。
上の仕訳の具体例のように、売上金額は毎月100万円くらいだった嬉しいですね。(笑)
売掛金の回収、売上が銀行口座に振り込まれる。
銀行口座に売上が入金された時点の仕訳です。
借方 |
貸方 |
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普通預金 100,000円 |
売掛金 100,000円 |
売掛金が、銀行口座に振り込まれたら、売掛金の回収の仕訳をします。
「普通預金」と「売掛金」の勘定科目を使います。
私の場合は、翌月に振り込まれる取引先と、翌々月に振り込まれる取引先の、2パターンあります。
帳簿の仕訳の日付は、銀行口座に振り込まれた日付です。
普通預金口座に振り込まれるので、勘定科目は普通預金です。
銀行の振込手数料が、差し引かれる取引先もあるので、2パターンの仕訳があります。
銀行手数料は、「支払手数料」の勘定科目を追加して使っています。
- 銀行の振込手数料500円が、売上から差し引かれる場合の仕訳は、こうなります。
借方 |
貸方 |
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普通預金 99,500円 |
売掛金 100,000円 |
具体例、銀行口座の仕訳
銀行口座について仕訳の具体例です。
預金利息、銀行預金の利子の仕訳です。
個人事業主、利子は「事業主借」です。
借方 |
貸方 |
---|---|
普通預金 15円 |
事業主借 15円 |
銀行口座に利子が15円入金された仕訳です。
私が使っているネット銀行の口座には、毎月一回、利息が入金されます。
個人事業主の場合は、銀行の利子はプライベートな入金として、事業と切り離して会計処理します。
使う勘定科目は「事業主借」です。
微々たる金額でも、この仕訳をしないと、帳簿上の預金額と、実際の預金残高が、一致しません。
仕訳の日付は利息が実際に入金された日付です。
銀行口座から別の口座への振込の仕訳です。
口座からお金を移す時の仕訳です。
借方 |
貸方 |
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普通預金B 10,000円 |
普通預金A 10,000円 |
事業用の銀行口座Aから、事業用の銀行口座Bへ、振込で10,000円を資金移動させる時の仕訳です。
元の口座が右の貸方、移動先の口座が左の借方になります。
この時の銀行口座は、どちらも事業用の銀行口座です。
事業用の銀行口座から、プライベートの生活資金用の銀行口座への振込は、次の仕訳です。
- 事業用口座から、生活用口座への振込の仕訳
借方 |
貸方 |
---|---|
事業主貸 20,000円 |
普通預金A 20,000円 |
事業用の銀行口座Aから、プライベートな生活資金用口座へ、20,000円を振り込んだ時の仕訳です。
事業用ではない銀行口座への振込は、「事業主貸」の勘定科目を使います。
預金と現金の、残高を確認する。
帳簿と口座の残高が一致すればOK。
帳簿に仕訳を入力した後は、帳簿での預金額と、実際の預金残高が一致しているかを確認します。
私の場合は、普通預金口座2つと定期預金口座だけなので、すぐ終わります。
事業用の現金があれば、帳簿の現金と、実際の現金が一致しているか確認をします。
私の場合は、事業用の現金を使ってないので、現金確認はなしです。
事業主借の勘定科目を使えば、事業用の現金はいらないですから。
まとめ、毎月定例の帳簿の仕訳
帳簿の仕訳、一度覚えてしまえば簡単ですよ。
毎月の決まった仕訳は、一度覚えてしまえば、あとは作業を続けるだけです。
一般的な簿記の勉強って、自分では使わない仕訳を、たくさん勉強するから、諦めちゃうんです。
実際の自分の業務で使うことだけ勉強すれば、簿記は十分です。
この費用って、どう仕訳すればいいの?って迷うのは最初だけ。
ここで紹介した程度のことでも、私は始めた時に何もわからず苦労しました。
会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。
いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。
会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。
これで私は青色申告しています。
たくさん税金払うの好きですか?