事業用現金の管理は面倒、そんな時は、4つの仕訳方法があります。
個人事業主の会計テクニック
帳簿での管理が面倒くさい、事業用の現金。
会計帳簿を作る時に面倒なのが、現金の管理。
インターネットを使ったビジネスでも、仕事で使う文房具は、近所のお店で現金で購入するのが気軽です。
どんな業種であっても、現金を全く使わないのはありえません。
しかし、現金を使うたびに、帳簿の現金残高を、実際の現金の金額が一致するかの、確認作業をやるはめに・・・
事業用の現金を管理しなくていい方法。
現金は、プライベートの立て替えで、会計処理すればOKなんです。
面倒な事業用の現金管理から、解放される方法があります。
それは、事業用の現金を廃止して、現金を全てプラペート用にすることです。
事業用の銀行預金口座はそのままです。
事業での資産から、現金だけを廃止するんです。
それ以降、会計帳簿では、現金を使ったら、全て事業主借の勘定科目で仕訳します。
個人事業主の場合は、会計テクニックを使えば、この事業用の現金の管理を、やらなくていいんです。
ショップ経営でも、現金で受け取ったお店の売上を、そのまま銀行口座へ預ければ、この方法が使えますよ。
これで私は青色申告しています。
4つの会計テクニック、帳簿の仕訳の具体例
1.帳簿の仕訳、事業用の現金を廃止する。
まず、この仕訳で、事業用からプラーベートへ切り替えます。
手持ちの事業用の現金1万円を、プライベート用の現金として扱う時の仕訳です。
この仕訳で、事業用の現金残高がゼロになり、その時点の現金が、事業用からプライベート用に切り替わります。
借方 |
貸方 |
---|---|
事業主貸 10,000円 |
現金 10,000円 |
2.帳簿の仕訳、現金使用は「事業主借」
現金を使ったら、「事業主借」の勘定科目で仕訳します。
1の仕訳を行なっていれば、現金は事業用ではなく、プライベート用の現金に、切り替わっています。
そのため、貸方の勘定科目は「現金」ではなく「事業主借」を使います。
プライベート用現金での支払いは、全て「事業主借」の勘定科目で仕訳します。
借方 |
貸方 |
---|---|
消耗品費 3,000円 |
事業主借 3,000円 |
3.帳簿の仕訳、銀行から現金を引き出す。
現金引き出しも、事業主借の勘定科目です。
手持ちの現金が少なくなり、事業用の銀行口座から引き出す時の仕訳です。
この時、預金は事業用ですが、現金はプライベート用になります。
そのため「現金」の勘定科目は使わず、「普通預金」と「事業主貸」の2つの勘定科目で会計処理します。
事業用の銀行口座から、プライベートの財布へのお金の移動ってことですね。
借方 |
貸方 |
---|---|
事業主貸 3,000円 |
普通預金 3,000円 |
4.帳簿の仕訳、現金を銀行口座へ預ける。
手持ちの現金を、事業用の銀行口座へ預ける時の仕訳です。
プライベートの財布から、事業用の銀行口座へのお金の移動ってことです。
「普通預金」と「事業主借」の2つの勘定科目で会計処理します。
借方 |
貸方 |
---|---|
普通預金 10,000円 |
事業主借 10,000円 |
現金で受け取ったお店の売上は、すべて一旦銀行口座に預け入れます。
その時の仕訳は、「売上」と「普通預金」の勘定科目を使います。
借方 |
貸方 |
---|---|
普通預金 50,000円 |
売上 50,000円 |
まとめ、会計処理を上手に活用すれば、現金管理は不要。
現金の管理から解放されるための、必須の4つの会計処理です。
- まずは事業用の現金廃止を仕訳する。
- 現金使用は、すべてプライベートでの建て替えで仕訳する
- 銀行からの引き出しは、「事業主貸」の勘定科目を使う。
- 銀行への預け入れは、「事業主借」の勘定科目を使う。
この4つの会計処理を知っているだけで、面倒な現金管理から解放されて、事業に専念できますよ。
これで私は青色申告しています。
たくさん税金払うの好きですか?