個人の複式簿記、売上の仕訳、後払い、前払い、立て替え払い

   

個人事業主が商品を販売した売上の帳簿の仕訳、14の具体例です。

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商品を販売した時の仕訳

売上の帳簿の仕訳を、具体例で紹介します。

仕訳の具体例1

商品を売って、現金3万円を受け取った。

借方

貸方

現金 30,000

売上 30,000

・資産の部、現金が増える。
・収益の部、売上が増える。

商品を現金で販売した時の仕訳です。
資産としての現金が増えて、収益の売上が増えます。

左の借方には現金の勘定科目、右の貸方に「売上」の勘定科目です。

売上の勘定科目

商品を販売した時の勘定科目が「売上」です。

売上とは、本業での収入です。
本業以外の財テクや、固定資産売却などの収入は、雑収入の勘定科目を使います。

例えば、パン屋さんがパンを売ったら売上で、パンを焼く道具を売ったら雑収入です。

青色申告決算書では、事業主がプライベートで商品を消費した場合、家事消費という感情科目を使います。
家事消費とは、その名の通り本来は売り物の商品を、家事で消費しちゃうこと。

売上、雑収入、それと家事消費、この3つを合計した総額が、個人事業主の「収入」となります。

仕訳の具体例2

商品を売って、銀行口座に3万円入金された。

売上を、銀行振り込みで受け取った場合の仕訳です。

借方

貸方

現金 30,000

普通預金 30,000

・資産の部、普通預金が増える。
・収益の部、売上が増える。

商品を販売して、代金が銀行に入金された時の仕訳です。
左の借方には「普通預金」の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。


これで私は青色申告しています。
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後払いで、商品を販売した時の仕訳

仕訳の具体例3

商品を渡して、代金3万円は翌月に現金で受け取った。

後払いでは、仕訳が2回です。

商品を渡した時の仕訳

借方

貸方

売掛金 30,000

売上 30,000

翌月に代金を支払った時の仕訳

借方

貸方

現金 30,000

売掛金 30,000

商品を渡した時
・資産の部、売掛金が増える。
・収益の部、売上が増える。

代金を受け取った時
・資産の部、現金が増える。
・資産の部、売掛金が減る。

後払いで商品を売った時の仕訳です。
いわゆるツケでの販売です。

後払いで商品を売った場合は、仕訳が2回に分かれます。
商品の引渡し時は、左の借方に売掛金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。

代金回収時は、左の借方に現金の感情科目、右の貸方に売掛金の勘定科目です。

1回目の仕訳は、商品を引き渡した時で、この時点で代金を受け取ってなくても、帳簿会計上は商品を売ったことになります。

2回目の仕訳は、代金を回収した時で、この時は売上はすでに確定していて、帳簿上は債権を回収して清算をしたことになります。

売掛金の勘定科目

後払いで商品を売った時の勘定科目は、資産の部の「売掛金」を使います。

売掛金の勘定科目は、どんな商売でもよく使います。
そして、売掛金は、決算整理のポイントとなる勘定科目でもあります。

商品を渡した時には、代金の支払いがまだでも、帳簿に売掛金を計上します。
売掛金が回収できたら帳簿の売掛金を現金や預金に変更します。

同じ後払いで売っても、販売目的の商品以外の、事務所の備品などを処分した場合には、未収金の勘定科目を使います。
売上の勘定科目に対応するのが売掛金で、雑収入の勘定科目に対応するのが未収金です。

未収金も資産の部の勘定科目です。
ただ、青色申告決算書には、未収金の勘定科目はないので使う場合は自分で追加します。

売掛金の勘定科目は、販売目的の商品の販売の場合だけ、ってことを覚えておきましょう。

仕訳の具体例4

商品を渡して、代金5万円は翌月に銀行口座に入金された。

銀行振込の後払いの仕訳です。

商品を渡した時の仕訳

借方

貸方

売掛金 50,000

売上 50,000

翌月に入金された時の仕訳

借方

貸方

普通預金 50,000

売掛金 50,000

商品を渡した時
・資産の部、売掛金が増える。
・収益の部、売上が増える。

代金を受け取った時
・資産の部、普通預金が増える。
・資産の部、売掛金が減る。

後払いで商品を販売して、銀行振込で代金を回収した場合の仕訳です。
銀行預金でも、後払いで代金を回収した場合は、2度に分けて仕訳します。

商品の引渡し時は、左の借方に売掛金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。
代金回収時は、左の借方に普通預金の感情科目、右の貸方に売掛金の勘定科目です。

商品の販売で諸費用がかかった時の仕訳

仕訳の具体例5

商品を宅配便で発送、送料こちら負担で、宅急便代2千円を現金支払い、代金5万円は翌月に銀行に入金された。

送料を負担して販売した時の仕訳です。

商品を納品した時の仕訳

借方

貸方

売掛金 50,000
荷造運賃 2,000

売上 50,000
現金 2,000

翌月に代金を支払った時の仕訳

借方

貸方

普通預金 50,000

売掛金 50,000

商品を渡した時
・資産の部、売掛金が増える。
・収益の部、売上が増える。
・費用の部、荷造運賃がかかる。
・資産の部、現金が減る。

代金を受け取った時
・資産の部、普通預金が増える。
・資産の部、売掛金が減る。

商品の送料を、こちらが負担する時の仕訳です。

商品を販売するときに、宅急便で商品を配送した運送費用などは、それぞれの勘定科目で経費にします。

仕入れに関わる諸費用は、仕入の勘定科目に全て含めるのが原則ですが、売り上げに関わる諸費用は、売上とは区別して、それぞれの勘定科目で経費にします。

商品の引渡し時は、左の借方に売掛金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。

そして、宅配便の配送料費用の仕訳が、左の借方に荷造運賃の勘定科目、右の貸方に現金の勘定科目です。
代金回収時は、左の借方に普通預金の感情科目、右の貸方に売掛金の勘定科目です。

仕訳の具体例6

配送料込みの商品代金3万2千円が銀行に入金されて、送料は相手負担で、商品を宅配便で発送し、宅急便料金を現金で2千円支払った。

送料を相手負担で販売した時の仕訳です。

借方

貸方

普通預金 32,000
売上 2,000

32,000 売上
2,000 現金

・資産の部、普通預金が増える。
・収益の部、売上が増える。
・収益の部、売上を減らす。
・資産の部、現金が減る。

送料は相手負担で、入金確認後に商品を発送する時の仕訳です。

送料が相手負担の場合は、送料は売上から除外して、経費からも除外します。
相手が払った費用なので、こちらの収益には関係ないからです。

まず、入金の仕訳では、配送料を含む商品代金の総額を一旦売上で会計処理します。

左の借方に普通預金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。

次に、宅急便の発送費用を仕訳します。配送料の金額だけを、売上から除外するために、左の借方に売上の勘定科目、右の貸方に現金の勘定科目です。
これで、配送料の金額が、一旦計上した売上からキャンセルされます。

この仕訳では、結果としてこうなります。

借方

貸方

普通預金 32,000

30,000 売上
2,000 現金

売上を32,000円とする仕訳でも、売上を30,000円とする仕訳でも、結果は同じ内容の会計処理なので、どちらでも構いません。

仕訳の具体例7

代金5万円の商品を、宅配便で発送し現金2千円支払い、送料は相手負担で、翌月に5万2千円銀行に入金された。

送料を相手負担、後払いでの仕訳です。

商品を発送した時

借方

貸方

売掛金 52,000

売上 50,000
現金 2,000

翌月に入金された時の仕訳

借方

貸方

普通預金 52,000

売掛金 52,000

商品を発送した時
・資産の部、売掛金が増える。
・収益の部、売上が増える。
・資産の部、現金が減る。

翌月に入金された時の仕訳
・資産の部、売掛金が減る。
・資産の部、普通預金が増える。

後払いで販売し、送料を相手負担で発送する場合の仕訳です。

送料分の「現金」と、「売上」は区別します。
売上と相手からの回収予定金額は、まとめて総額を売掛金として会計処理します。

まず発送の時の仕訳では、左の借方に売掛金の勘定科目、右の貸方に売上と現金の勘定科目です。
次に、翌月に代金を回収した時の仕訳です。

左の借方に普通預金の勘定科目、右の貸方に売掛金の勘定科目です。
これで、商品代金の売上と配送料の、売掛金が回収できました。

送料分の2,000円は、売掛金ではなく、未収金として会計処理した方が厳密ですが、相手からは送料込みで入金されるので、売掛金に含めて会計処理した方が、帳簿がわかりやすくなります。

仕訳の具体例8

取引先へ電車で行って、商品を販売し代金3万円を現金で受け取った。電車代は500円だった。

商品販売に、交通費がかかった場合の仕訳です。

借方

貸方

現金 30,000
旅費交通費 500

売上 30,000
現金 500

・資産の部、現金が増える。
・収益の部、売上が増える。
・費用の部、旅費交通費がかかる。
・資産の部、現金が減る。

電車やバスの運賃などの交通費など、商品を販売する時にかかった諸費用は、売上と区別して、それぞれの勘定科目で経費にします。

左の借方に現金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。
そして、電車代の仕訳が、左の借方に旅費交通費の勘定科目、右の貸方に現金の勘定科目です。

前払いで商品を販売したときの仕訳

仕訳の具体例9

商品の注文を受け、手付金1万円を現金で受け取り、翌月に商品を渡して代金の残り2万円を現金でもらった。

手付金を受け取り、商品を販売した時の仕訳です。

商品の注文を受けた時の仕訳

借方

貸方

現金 10,000

前受金 10,000

翌月に商品を渡した時の仕訳

借方

貸方

現金 20,000
前受金 10,000

30,000 売上

商品の注文を受けた時の仕訳
・資産の部、現金が増える。
・負債の部、前受金が増える。

翌月に商品を渡した時の仕訳
・資産の部、現金が増える。
・収益の部、売上が増える。
・負債の部、前受金が減る。

手付金を受け取り、商品を販売した時の仕訳です。

商品の販売前に、予約の内金をもらって、それから商品を仕入れて販売します。
売上として会計処理するのは、実際に商品を渡して売った時です。

商品の予約注文を受けた時は、左の借方に現金の勘定科目、右の貸方に前受金の勘定科目です。
この時点では、現金を受け取って帳簿上の負債が増えただけで、売上は発生していません。

次に、商品を渡した時は、左の借方に現金と前受金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。
この時に商品を渡して、負債を清算して、売上が発生しています。

前受金の勘定科目

まだ仕入れていない商品の予約を受けた時などは、予め商品代金の一部や全額を、内金、前金、手付金、申込金、予約料金などの名目で、受け取ることがあります。
その時に使う勘定科目が、前受金の勘定科目です。

前払金は、青色申告決算書の負債の部の勘定科目です。
商品が仕入れなれなかった場合などは、返却する義務があるお金なので、前受金は負債になります。
売上が発生するのは、商品を渡したり、発送した時点なので、前受金を受け取っただけでは、売上は発生しません。

仕訳の具体例10

先払いで商品代金5万円の入金を確認して、翌月に商品を納品した。

商品を、全額前払いで販売した仕訳です。

先払い代金入金時の仕訳

借方

貸方

普通預金 50,000

前受金 50,000

翌月に商品を納品した時の仕訳

借方

貸方

前受金 50,000

売上 50,000

商品の注文を受けた時の仕訳
・資産の部、普通預金が増える。
・負債の部、前受金が増える。

翌月に商品を渡した時の仕訳
・収益の部、売上が増える。
・負債の部、前受金が減る。

商品を全額前払いで販売した時の仕訳です。

1回目の仕訳では、左の借方に普通預金の勘定科目、右の貸方に前受金の勘定科目です。
この時点では、現金と帳簿上の負債が増えただけで、売上は発生していません。

2回目の仕訳は、左の借方に前受金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。
この時点で、前受金の負債を解消し、売上が発生します。

商品が返品された時の仕訳

仕訳の具体例11

商品が返品され、代金3万円を返金した。

商品が返品された時の仕訳です。

借方

貸方

売上 30,000

現金 30,000

・収益の部、売上が減る。
・資産の部、現金が減る。

商品が返品された時の仕訳です。

買い間違いや不良品などの理由で商品が返品されることがあります。
その時は、商品を販売した時の仕訳の、借方と貸方を反対にした仕訳をします。

左の借方に売上の勘定科目、右の貸方に現金の勘定科目です。
このように、販売した時の逆の仕訳をすることで、帳簿上で相殺され、販売がなかったことになります。

仕訳の具体例12

商品が返品され、代金5万円を銀行振込で返金し、振込手数料が200円かかった。

返品して、振込手数料を負担した時の仕訳です。

借方

貸方

売上 50,000
雑費 200

普通預金 50,000
普通預金 200

・収益の部、売上が減る。
・資産の部、普通預金が減る。
・費用の部、雑費がかかる。
・資産の部、普通預金が減る。

返品された商品の代金を、銀行振込で返金した時の仕訳です。
振込手数料は区別して経費にします。

左の借方に売上の勘定科目、右の普通預金の勘定科目です。
この仕訳で売上をキャンセルします。

そして振込手数料の仕訳は、左の借方に雑費の勘定科目、右の貸方に普通預金の勘定科目です。
振込手数料の勘定科目は、支払手数料の勘定科目があれば、雑費よりそちらを使いましょう。

商品を値引き販売した時の仕訳

仕訳の具体例13

定価3万円の商品を、2万5千円に割引して、現金で売った。

商品を値引き販売した時の仕訳です。

借方

貸方

現金 25,000

売上 25,000

・収益の部、売上が増える。
・資産の部、現金が増える。

商品を値引き販売した時の仕訳です。
割引後の実際に売った価格で仕訳します。
左の借方に現金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目です。

仕訳の具体例14

商品を売って、現金5万円もらい、翌月キャッシュバックで5千円を振り込み、振込手数料が200円かかった。

キャッシュバック販売の仕訳です。

商品を販売した時

借方

貸方

現金 50,000

売上 50,000

キャッシュバックした時

借方

貸方

売上 5,000
雑費 200

普通預金 5,000
普通預金 200

商品を販売した時
・収益の部、売上が増える。
・資産の部、現金が増える。

キャッシュバックした時
・収益の部、売上が減る。
・資産の部、普通預金が減る。
・費用の部、雑費がかかる。
・資産の部、普通預金が減る。

キャッシュバックは値引き販売と同じ扱いで、キャッシュバック分を割引額として、仕訳します。
左の借方に現金の勘定科目、右の貸方に売上の勘定科目、これが商品販売時の仕訳です。

次にキャッシュバック分の仕訳は、左の借方に売上の勘定科目、右の貸方に普通預金の勘定科目です。
この販売との逆仕訳で、キャッシュバック分の売上がキャンセルされます。

最後に、振込手数料の仕訳は、左の借方に雑費の勘定科目、右の貸方に普通預金の勘定科目です。

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