帳簿・勘定科目・複式簿記

簿記、帳簿、決算、取引、仕訳ってこんなもの。

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簿記とは、帳簿に記録すること。

簿記とは、事業でお金や物の出入りを帳簿に記録すること。

事業をやっていると、いろんなお金の出入りがあります。
商品を仕入れて代金を支払う、商品を売って代金を受け取る、お金を借りる、給料を支払う、税金をおさめる。

こうしたお金の動きを帳簿に記録することが、簿記なんです。

家庭で主婦は、家計簿やお小遣い帳をつけますよね。
スーパーでの買い物、公共料金の支払い、旦那のお給料などを、家計簿に記録していきます。
簿記で作る帳簿も、家計簿やお小遣い帳と基本は同じです。

簿記の言葉でよく聞く複式簿記、これは簿記の中の帳簿の記録方法の一つ。
複式簿記の他には、単式簿記があります。
単式簿記とは、家計簿などと同じく、お金の出入りを記録する帳簿の記録方法です。

複式簿記は、ちょっと複雑ですが、お金や物などの出入りを正確に帳簿に記録できる方法です。
個人事業主でも、会社でも、事業では、お金の増減だけじゃなく、物の増減、後払いや先払いなどの支払時期の違いなど、いろんな取引があります。
そんな複雑な取引を、複式簿記なら正確に記録できます。
一般的に簿記といえば、この複式簿記の意味になります。

会計アプリを使えば、複式簿記の記録方法などを意識せず、毎日の取引を仕訳していけば、自動で帳簿を作ってくれます。


これで私は青色申告しています。

決算とは、損益計算書と貸借対照表を作る作業

個人事業主が青色申告をするには、損益計算書と貸借対照表を作らなけばいけません。

1年間の利益や損失、財産の状況を取りまとめて、損益計算書と貸借対照表を作る作業を、決算と言います。

青色申告決算書には、損益計算書と貸借対照表の記入欄があります。
決算の作業をやって、その内容を青色申告決算書に記入すれば、青色申告での確定申告ができるんです。

損益計算書は、どんな収入があったか、どんな費用を払ったかを取りまとめ、1年間の事業での利益や損失がわかります。
貸借対照表は、現金や銀行預金、商品の在庫などの資産と、借りているお金などが、どれくらいあるかを示し、12月末時点の事業での資産の状況がわかります。

個人事業主は、1年間の区切りは、1月から12月までと決められています。
この1年間での利益に対して、所得税などの税金がかかります。

1年間の決算をまとめて、翌年の3月15日までに、確定申告をして、税金を納めます。
法人を設立して会社になると、1年の区切りを自分で決められます。
多くの会社は、4月から3月までを会計期間にしています。

簿記の流れは、こんな感じになります。

取引での仕訳と、年末の決算。どちらも昔は大変でした。

お金の出入り、取引があったら・・・

・仕訳を行い、仕訳帳に記録する。
・仕訳帳から、総勘定元帳に転記する。

さらに、年末の決算では・・・

・試算表を作る。
・決算整理をする。
・精算表を作る。
・損益計算書、貸借対照表を作る。

お金や物の増減があったら、帳簿の記録する作業をひたすら繰り返していきます。
そして、年末には決算の作業を行います。
なんだか、大変な作業のように感じますが、会計アプリを使えば、毎日の取引の仕訳を入力するだけで、帳簿は自動でできちゃいます。

損益計算書も貸借対照表も、青色申告決算書も、会計アプリが全部自動で作ってくれます。

決算でやることは、会計アプリの画面に従って、何箇所か入力するだけ。
昔は、帳簿を作ったり、決算って大変な作業でしたが、便利な時代になりました。


これで私は青色申告しています。

損益計算書で、本当の儲けがわかる。

損益計算書は、「収入」と「費用」をまとめたものです。

損益計算書を見ると、事業での本当の儲けがわかります。

300円のたこ焼きを1000個売った、たこ焼き屋さんの売り上げは30万円です。
3万円の超豪華ディナーを10名に売った、レストランの売り上げは30万円です。

どっちのお店が儲かっているかは、かかった費用がどれくらいかで決まります。

たこ焼き屋さんの費用は、人件費や材料費や店舗代で、費用が10万円だったら、30万ー10万円で利益は20万円です。
高級レストランの費用が25万円だったら、利益は5万円だけです。
たこ焼き屋さんの方が、高級レストランより、実際は儲かっていることがわかります。

高級店でも利益がない、繁盛してても利益がない、そんな内容をまとめたのが、損益計算書です。

損益計算書では、商品を売って得たお金が収入です。
収入を得るためにかかったお金が費用です。
収入から費用を差し引いた残りが、利益になります。収入から費用を引いてマイナスになったら、損失つまり赤字ってことになります。

貸借対照表で、本当の財産がわかる。

損益計算書と並ぶ決算書が、貸借対照表です。

貸借対照表を見ると、事業での本当の財産がわかります。

事業の資産が1000万円の個人事業主と、事業での資産が300万円の個人事業主。
どっちの財務状況がいいか。
それは、借金がどれくらいあるかで決まります。

資産が1000万円でも、借金が800万円あれば、1000万ー800万円で、純資産は200万円。
資産が300万円でも、借金がなければ、純資産は300万円です。

実際は、資産が少ない方が、純資産が多いってことが、貸借対照表を見ればわかります。

個人事業主は、事業での利益は、すべて事業主個人のものです。
事業での利益を、事業での貸借対照表に計上せずに、事業主貸として、個人のものにできます。

そのため、個人事業主の貸借対照表は、その個人事業主の財産すべてではありません。

個人事業主の貸借対照表には、その時点で事業用と計上している財産がわかるだけという特徴があります。
法人の場合は、その会社の財産の状況を、貸借対照表で正確に把握することができます。

帳簿での取引、こんなときは仕訳をします。

お金が増えたり、減ったりすることを、簿記では取引と言います。

取引を行ったら、仕訳をして帳簿に記録します。どんなものが取引になるのかは、一般的に取引をいう言葉のイメージとは、ちょっと違います。

例えば、現金を銀行に預けた時、簿記ではこれも取引です。
銀行から預金をおろすことも、簿記では取引です。
物を運んでもらう契約をしても、お金の支払いがなければ、簿記では取引ではありません。
商品の破損や盗難は、簿記では取引になります。

このように一般的には取引と言わないことでも、簿記ではお金や物の増減があれば、取引となります。

  • 商品を仕入れた。
  • 商品を販売した。
  • お金を借りた。
  • 従業員に給料を支払った。
  • 事務用品を購入した。

こんなものは全て仕訳して帳簿に記録する取引です。

その他の取引としては、商品が万引きされた。
商品が壊れた。現金を失くした。
こんなものも仕訳して、帳簿に記録する取引になります。

仕訳では、勘定科目に分類する。

取引を整理して、帳簿に記録することを、仕訳と言います。

仕訳では、それぞれの取引をグループに分けます。
このグループのことを、勘定科目と言います。
勘定科目は、同じ内容の取引を同じグループ名で記録するためのもの。

例えば、電車の切符代、タクシー料金、バスの運賃などは、旅費交通費という勘定科目に分類して、帳簿に記録します。

販売用の商品を仕入れたら、仕入という勘定科目で、商品を販売したら、売上という勘定科目です。

この勘定科目は、青色申告決算書に初めから記入されているものがあります。
その他にも、自分で勘定科目は追加しても構いません。
たくさんの勘定科目がありますが、事業でよく使う勘定科目は、限られています。

簿記の試験では、多くの勘定科目を覚えなきゃいけませんが、実際の事業では、自分の事業でよく使う勘定科目だけを覚えれば、十分帳簿は作れます。

複式簿記の特徴は、1つの取引を2つに分けて記録すること。
複式簿記の「複式」とは、2つの面から記入する簿記という意味なんです。

商品を販売して現金が増えたら、「売上」と「現金」の2つの面で帳簿に記入します。
銀行の預金を引き出し現金が増えたら、「預金」と「現金」の2つの面を帳簿に記入します。

会計処理や帳簿は、アプリを使いながら覚えましょう。

いろいろ悩むより、会計アプリを無料で試してみましょう。

会計処理は、難しくて面倒に感じますが、自分で実際に帳簿を作ってみるのが、一番早く覚える方法です。
会計アプリを使えば、誰でも簡単に帳簿が作れますよ。


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